#CommunicationDesign

Fukuoka Children's White Paper 2021

コロナ禍の子どもの心の変化を知るメディア

ふくおか子ども白書

「ふくおか子ども白書2021」は、NPO法人子どもNPOセンター福岡が編纂を行う、子どもたちの声、多様な専門的視点から見た子どもたちの実態をまとめた本です。
その4号目となる今回の白書の制作に、私たちは企画段階から参加しています。本の企画や編集、デザイン制作という一般的なメディア制作から、ファンドレイジングの活用、そして電子書籍の制作、発行まで、メディアを作り流通させるプロセスをデザインしています。
白書のサブタイトルは「子どもの声が社会を変える」。子ども自身のリアルな声、子どもたちを取り巻く課題解決に取り組む市民の活動状況から、特に「コロナ禍の子どもたち」の現状を知り、課題解決のためのアプローチを探っています。アンケートにて、子ども自身の「子どもの権利」に対する認識や、コロナの影響などを福岡県内約3,500名の小中高校生に尋ねた結果も掲載しています。
また、執筆者は多くの子どもの現場に関わる専門の方々で構成され、さまざまな切り口で子どもを見つめる本が完成しました。
新たに挑戦したクラウドファンディングでは、337名の皆様から約280万円のご支援をいただくことができました。またさらなる挑戦として、子ども白書では初めて電子書籍版(Amazon Kindleストア)の発行も行いました。
コロナ禍の子どもたちのことを知り、「子どもたちのために」ではなく、「子どもたちとともに」新しい未来に向かって何ができるのか。新たな一歩を踏み出すきっかけや、現在取り組んでいる活動をふり返るきっかけが詰まった一冊となっています。スタートから完成まで、このように社会的意義の高い媒体の制作に携われたことで、私たちにとっても改めてNPOとしての存在意義を考える機会となりました。