#PublicDesign

Fukuoka City Nishi Civic Center,
Art and Culture Project

本物のアートに触れることで市民活動を底上げするプログラム

にしみん芸術文化事業

福岡市立西市民センターは、福岡市西区エリアの市民文化を育てる施設で、800人が収容できるホールを持つ、地域の公共文化施設です。その中で、私たちは文化事業をセンター主催で企画、実施する役割を担い、参加しにくいと思われがちな文化芸術のハードルを下げ、文化に触れる機会を増加させ、地域の文化の基盤を構築する役割です。
そこでは、これまでに私たち自身が文化事業やアートプロジェクト、イベントを通じて重ねてきた体験をベースに「本当に市民が望む文化」のプログラム作りを行っています。
例えば、アーティストを招聘しての展覧会「レインボーマン」では、単に完成した作品を飾るのではなく、ワークショップ形式で子どもたちと一緒に制作を行い、また舞台演出などの参加も実施して、人を感動させる作品づくりを体験します。また、居場所を失いがちな若者を対象とした演劇ワークショップ「KITEN」では、連続講座でつながった仲間たちとともに舞台を作っていき、地域に緩やかなネットワークを生み出しています。
他にも、0歳児と一緒に芸術体験ができるここにしかないお母さんと子どものための「はじめての芸術」、いつも利用者たちが委員会を作って実行した市民サークル文化祭の開催など多様な市民が主役になれる機会を提供しています。
その全ての文化プログラムを専門家を加えたクリエイティブチームで検討・開発し、文化の入り口への最適化を図っています。指定管理者である私たちが、施設の維持管理だけでなく、本来の施設の意義を現代にアップデートすることで、西区の文化体験の基礎が広がることを目指しています。