#SocialDesign

Lantern Watching,
Uminaka Candle Night

市民が参加することで完成する芸術

灯明ウォッチング

都市部では、小学校の統廃合など過疎化が進み始め、地域住民のつながりが希薄になっていました。そんな時に古くから博多の神社で行われていた「千灯明」をルーツに持つ、参加型アートイベント「灯明プロジェクト」が始まります。このイベントは、約30年前に地域住民とアーティストたちがまちづくりの一環として実施したことから始まりました。
このイベントの創成当時から現在まで、私たちはアーティストとして、またメディア制作を担うデザイナーとして携わっています。誰でも参加可能であり、地域住民のコミュニケーションを活性化させるプログラムであることが、このアートイベントが持つ最大の魅力であり、現在ではまちづくりのひとつの手法としても認知されています。
この灯明の人をつなぐ力は、博多から関西(水都大阪プロジェクト)や関東(東京お台場海浜公園)の都市圏まで全国的に拡がりをみせ、多くの地域で定着しつつあります。
また、多くの灯明イベントの中でもクリスマスの夜を彩る大規模な地上絵で人気を得ている「うみなかキャンドルナイト」は、デザイン案の公募や100名の市民ボランティアによるオープンな運営を取り入れています。