#PublicDesign

One Person One Flower Movement
promotion planning work

機能と意匠を併せ持つまちに溶け込むデザイン

一人一花

花を通じたまちづくりを進める福岡市のシティブランド「一人一花運動」を、さらに市民に根付くものにしたい。私たちは美観と市民の交流をもたらすこのプロジェクトに、メンバーとして参画しています。まちに馴染むフラワーポットの設計から配置計画、花づくりに取り組む市民のモチベーションづくりまで、公共に関わるデザインを行なっています。
同運動は市民やボランティアによる花づくり活動の側面が強く、そこから先の動きが停滞気味になっていました。私たちはメンバーと協力しながら、リーダー的存在となる『一人一花コンダクター』を中心とした市民のアイデアを取り入れる制度を設けて導入し、活気を生み出す新たな動きをスタート。その先駆けとして、周辺の企業や小学校などと連携し、地域の道の花づくりを通したコミュニティを形成するモデル事業を実施しています。その結果、一人一花のロゴがついた表示や看板、花に関わる市民ボランティアの活動や、街頭のポットやガーデンに咲き誇る花を実際に多く見かけるようになりました。
現在は市民単位の活動に加え、企業参加の花壇増加や関連イベントの企画など、さまざまなレベルで幅広く多彩に広がり続けている「一人一花活動」を束ねる戦略チームを形成し、そのブランド力を高めるためにさまざまな展開や準備をしているところです。市民単位の活動では、ボランティアなど活動に協力してくれる方々とともに以前整備したフラワーポットを統一するなど、新規の展開を視野に入れて動いています。活動に係る方々のモチベーションを高めることが、まちを彩る運動のプロモーションの一環となる、より良い公共の美観につながることを狙っています。